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整体で引き出す自然治癒力

整体治療は、患者の自然治癒力を高めて健康を回復していく方法です。からだのゆがみを取って骨格が整うことから神経や血管が良好になっていき、人間の元々持っている自然治癒力が発揮されていく、という方法なのです。

自然治癒力とは

自然治癒力とは、人間や動物といった生物に備わっている能力で、怪我や病気になってもそれを元通りにしていこうとするからだの力のことです。 からだの中にウィルスや細菌が入り込んだり病気になったりすると、からだの免疫力が働き始め、入り込んできた異物を攻撃・破壊していきます。 風邪を引くと熱がでるのも免疫力のひとつといえます。 また、指を間違って切ってしまうと血が出ますが、傷が小さければいつの間にか血液が固まって出血が止まり、肉や皮膚が自然と再生し、最後にはカサブタがはがれて跡形もなく治ってしまうでしょう。 人間にはそのような自己再生機能が備わっているのです。

自然治癒力を発揮するには

こうした自然治癒力は、強弱はあるものの基本的に誰にでも備わっている能力です。 故障した箇所を自分で見つけ出し、修理してしまうロボットのようなものです。 風邪を引いたり、腰を痛めたりすると「安静にして寝ていなさい」とよくいいます。 これは、単純に動かなければいいという問題ではなく、寝ていることでエネルギーのほとんどを自然治癒力に回すことで回復が早まりますよ、という意味なのです。 自然治癒力は侵入してきた細菌と戦ったり、壊れた血管や肉、皮膚などを再建しますので、そこにはエネルギーと資材がどうしても必要になります。 そのため、栄養ある食事を取り、そこから得られた栄養素や酸素を血液で患部にドンドン送り込んでやる必要があるのです。 虫刺されや傷口が赤くなるのは、復旧作業のために血液が集まっている証拠です。

整体治療で神経伝達や血行を向上させる

からだのゆがみが生じていると、神経や血管が圧迫されてしまいます。 ここの細胞が悪化していますよ、と脳に伝達する機能が低下したり、血管を通して復旧に必要な栄養素や酸素が運搬できない状態になります。 それでは、せっかくの自然治癒力も発揮できなくなってしまうのです。 そこで整体治療を行なってからだのゆがみを取ることで、神経伝達や血行を向上させ、復旧作業が効率よく進む手助けをします。 腰の筋肉が損傷しているなら、整体でバランスを整えて血行を良くし自然治癒力による復旧が進むように促すことができます。 パソコン仕事のし過ぎから肩こりがひどくなっているのであれば、整体でバランスを回復させて肩甲骨周りの血行を良くし、固まっていた疲労物質を血液が取り除いてくれるよう促していけるのです。

人間のからだも自然の仕組みと同じで、じょうずに循環していけばいつまでも機能するようになっています。その循環を阻んでしまうので問題が生じるのです。骨格があるべき位置にあり、筋肉がバランスよくつき、神経や血流がよどみなく巡っていくなら、健康で活き活きとしていられるでしょう。